周波数辞典

『植物は激しいストレスがかかると悲鳴を上げている』事が判明。

公開:2020/1/10  更新:2020/1/10

イスラエルのデルアビブ大学の研究者が発表

植物の音は高い周波数でノイズは20〜100キロヘルツの範囲内を出している事が研究で明らかになりました!

“ストレスを受けた植物は、色、匂い、形の変化を含む変化した表現型を示します。しかし、植物が空中音を発する可能性多くの動物と同様にストレスがかかったときは調査されていません。ここで初めて、ストレスを受けた植物が空中音を発し、それが音響室と温室の両方で遠隔的に記録できることを示します。トマトとタバコ植物から10 cmの範囲で〜65 dBSPLの超音波音を記録しました。これは、これらの音が最大数メートル離れた一部の生物によって検出できることを意味します。植物の音と一般的な騒音を区別し、放出された音のみに基づいて植物の状態(乾燥、切断、または無傷)を識別することができる機械学習モデルを開発しました。私たちの結果は、動物、人間、そしておそらく他の植物でさえ、植物が発する音を使って植物の状態に関する情報を得ることができることを示唆しています。”

引用:https://www.biorxiv.org/content/10.1101/507590v4

イスラエル、テルアビブ大学のイツァーク・ケイト(Itzhak Khait)氏らが、ストレスのかかったトマトやタバコ植物から10センチほどの位置にマイクを設置して録音してみると、20~100キロヘルツの超音波が録音されていたとのこと。の近くにマイクを置くと、楽器は約4インチ(10センチ)離れたところから作物の超音波のきしみ音を拾い上げました。ノイズは20〜100キロヘルツの範囲内に収まりました。

これは高すぎる周波数なので、人間には聞こえないのですが、記録は、ストレス要因に応じて、異なる植物種が異なる速度で異なる音を出すことを明らかにしました。干ばつストレスのあるトマト植物は、平均で1時間あたり約35の超音波のきしみ音を発し、切り茎のあるものは約25のきしみ音、それに比べて、手つかずの植物から放出される音の平均数は1時間に1つを下回ったそうです。そしてその音の原因が渇きなのか、カットされたからなのかの特定ができたそうですよ。

ということは、この植物の叫びを解明する機器が開発されたら人間が植物の声に耳を傾けながら行う農法ができたりするかもしれませんね。

研究者たちは、叫びだけに基づいて各植物を識別できるかどうか疑問に思い、人工知能アルゴリズムの一種である機械学習を使用して、植物を「ドライ、カット、または無傷」の3つのカテゴリに分類して試験を行ったところ、とげのあるピンクッションサボテンやヘンビットデッドネットトル雑草など、他の切り傷や干ばつに強い植物で同様の音を記録し、 蛾などの昆虫は、ストレスを受けた植物から発せられる音を聞いて、葉に卵を産む前に、その状態を評価しているのかもいれないことを示唆しました。

動物と同様に、植物はさまざまな方法でストレスに反応していて、研究によると、植物が空腹の草食動物からの干ばつや噛みに反応して臭い化合物を放出したり、色や形を変えたりしているんですって。

動物はこれらの植物ストレス信号を認識して反応するようで、植物も緊張した隣人から漂う空気中の香りを拾い上げているそうですよ。

植物が放出する音を使って植物の状態に関する情報を得ることができるのであれば、植物とその環境との相互作用を理解するための新しい道を開く可能性があり農業にも大きな影響を与える可能性がありますね。

植物が放出する音を使って植物の状態に関する情報を得ることができるのであれば、植物とその環境との相互作用を理解するための新しい道を開く可能性があり、農業にも大きな影響を与える可能性がありますね。

まるで映画のアバターみたい。

生命の木から古からの様々な情報をとっていたあの場面と重なります。

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